問題を一人で乗り越える必要はありません
弁護士になるまでの経緯
16歳の時に日本マクドナルド三宮センター街店にアルバイトとして勤務を開始しました。高校卒業後、19歳の時にアルバイトのマネージャーに昇格、22歳の時に正社員として日本マクドナルド株式会社に雇用されました。
同社では一店舗従業員という下っ端からキャリアをスタートし、店舗運営、さらにはオフィス勤務で役員やCEOの秘書業務・通訳業務・社内の情報統制を統括する部署での勤務等を経験しました。社内での幅広い職務に従事できた経験から、大企業の仕組みを包括的に学び、俯瞰的な視野を得ることができたのは、他の社会人にはない強みだと思います。
個人的には店舗での従業員~社員時代が特に思い入れが深いです。経営では「人・物・金」の管理が何よりも重要です。特に「人」については、人事や人材育成も当然担当しましたが、同時に数多くの失敗を経験しました。しかし、その数多くの失敗を通じて、店舗の皆様から、「理解してから理解される」という社内理念を強く叩き込まれたことは何物にも代えがたい経験でした。
会社員としての経験は、現在の弁護士業でもとても役立っています。
弁護士を目指したきっかけ
もともとは臨床心理士を目指していました。高校卒業時に事情があり進学を断念して就職し、大学入学のための資金を貯蓄しました。29歳の時に当時勤めていた企業を退職し、大学に進学しました。
企業を退職する際、私の長所は決断力や問題解決能力であると学んでいました。大学へと進学し、私の長所を発展させ、社会に貢献するために必要なのは心理学の知識ではなく法律ではないかと思い、法律学部へと進学しました。
当初はまさか自分が弁護士になるとは思っていませんでした。しかし、大学や大学院で素晴らしい教職員の皆様の指導のもと、弁護士となり、社会に貢献できる人材になりたいと思うようになり、現在に至ります。
弁護士の仕事をするうえで意識していること
弁護士とはご依頼者様が人生で直面する法的な問題という一場面でしか関わりを持つことのない専門職であり、その問題をどのように解決するかを最終的に決断するのはご依頼者様だと考えています。弁護士としては、ご依頼者様がその状況でベストな判断を尽くせるよう最善のサポートを提供することが役割だと考えています。そのために、弁護士として、ご依頼者様とよく話し合うことを心がけています。
例えば「離婚」という結論であっても、そのゴールに向けたたどり着き方は一人として同じご依頼者様はいません。
また、弁護士に依頼するような事案は、たいていの場合、時間と根気を必要とされるケースも多いです。
そのような問題の解決に当たって、ご依頼者様にただ寄り添うだけではなく、時には意見の対立を伴う話し合いを繰り返し、一緒に解決策を模索することを心がけています。
印象に残った仕事や、事件などについて
受任する多くの事件において、多くのご依頼者様は問題を抱えていることに疲弊し、時には無力感にさいなまれている方もいます。
特に離婚分野においては、身体的なDVなどで苦しんできたご依頼者様は、「できるわけがない」「あの人から逃げることができるわけがない」という悩みをもって来所する方もいます。そのようなケースではさらに、ご依頼者様は味方であるはずの親族からも「女性だから/男性だから我慢するように」などと言われ続け、苦しんでいる方も数多くいました。
そのようなケースにおいて、問題を一つ一つ解決していきながら、ご依頼者様が自分の人生を少しずつ切り開いている様子を傍で見ることができたのは、弁護士としてとてもやりがいを感じました。
八青会について
弁護士としての活動だけではなく、八青会という他士業の交流会等幅広い方とコミュニケーションをとることを心がけています。
このような活動を通じて、ご依頼者様が他士業の専門家からの助力を得る必要があるケースなどに遭遇した場合にも、迅速に対応できるように心がけています。